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VLaser 370 の安定性と清浄度が向上 2025-09-23

概要

研磨のスペシャリストであるVOLLMERは、レーザーマシン「VLaser 370」をさらに進化させ、量産機としての完成度を一層高めました。特に安定性と清浄性において優れた改良が施されています。
VLaser 370 は、洗練されたキネマティクス、改良された吸気技術、そして内部での補正計測機構により、補正や清掃の手間をかけることなく数ヶ月間にわたって連続運転が可能です。
その性能を実際に体感いただく方法もご用意しています。VOLLMERにおけるサンプル加工はもちろん、現場にマシンをリースしての長期間テストも可能です。これにより、レーザーマシンの真価をじっくりご確認いただけます。

VOLLMERのプロダクトマネージャー、クリストファー・ラング氏(Christopher Lang)は次のように語ります。「私たちが行った大規模なテストの結果、VLaser 370はウォームアッププログラムを必要とせず、直径や長さの補正もなしに数か月間安定稼働できることが確認されました。これは、吸気・除去技術の改良と安定性向上、さらに各工具の加工前に数秒で参照する補正計測などによって実現したものです。」

レーザーの力で複雑な工具を製作

ドイツ・ビーベラッハに拠点を置く研磨のスペシャリストVOLLMERは、レーザーマシン「VLaser 370」を標準機としてさらに改良し、defined cutting edge rounding などの新機能を追加しました。特に連続運転時の効率性が大幅に向上しています。革新的なキネマティクス、将来を見据えたコンポーネント、そして優れた熱安定性に加え、操作性の高さが組み合わさり、スムーズな動作、省エネ運転、そして高品質な加工結果を実現します。

このレーザーマシンと対応する自動化システムを用いることで、PCD(多結晶ダイヤモンド)やCVDダイヤモンド、PcBN(多結晶立方晶窒化ホウ素)といった超硬切削材を使用したあらゆる工具を、手動による介入なしに24時間稼働で加工することが可能です。さらに、VLaser 370はウォームアップの必要がなく、さまざまな切削工具を高精度かつ繰り返し精度をもって加工できます。

ねじ山や、円形ミーリングカッターのように凹部のある閉じた輪郭を備えた複雑な形状の工具でも、標準の加工技術を選択するだけで、事前加工なし、かつ一つの部分輪郭から望み通りの結果を得ることができます。しかも、この加工は強い補正動作を必要とせず軸方向および半径方向の逃げ角を正確にマッピングした状態で行われます。50 µm、さらには 20 µm というきわめて小さな内径も問題ありません。

また、VLaser 370はレーザーでしか実現できない加工にも対応しています。例えば、チップブレーカーの生成です。チップブレーカーとは切れ刃の直後に設けられた溝で、切削加工中に発生した切りくずを効率的に排出する役割を果たします。

VLaser 370 の安定性と清浄度が向上

高い安定性と精度は、C 軸の回転中心に配置された焦点をベースとする加工によって達成されます。加工プロセス中、工具は最小限の補正動作でのみ動かされます。これは、レーザー光源とビームガイドがポリマーコンクリート製の中央ブロックにしっかりと固定されているため可能となっています。

VLaser 370が連続運転時でも数か月間にわたり、補正や清掃なしで使用可能な状態を維持できるのは、機械の最適化された吸気コンセプトも一役買っています。この吸気システムにより微粒子の蒸発物を効率的に除去できるため、手のひらサイズのレンズ前面の保護ガラスの汚染を防ぐことができます。

VLaser 370 は、金属、木材、プラスチック業界の工具メーカーに最適なだけでなく、工具分野の枠を超えて活躍する製品で、たとえば直径 150 mm までの加工スペースにおけるマイクロ領域の円筒加工、表面穿孔、その他の材料除去などの用途も考えられます。工具メーカーやあらゆる分野の関係者の方々には、ビーベラッハにある VOLLMER の拠点で工具のトライアル加工を行って VLaser 370 をテストいただくことができます。VOLLMER はまた、お客様がこのレーザー加工機を長期にわたってテストして生産に統合できるように、低コストでご利用いただける VLaser 370 リーオプションを提供しています。

プレス担当窓口

Ingo Wolf
マーケティングサービス
住所Ehinger Straße 34 // 88400 Biberach/Riß