EMO 2025：金属加工業界への深い洞察力をアピール 2025-07-15

VOLLMERは、2025年9月22日から26日にかけてハノーバーで開催される「EMO 2025」において、顧客やパートナー、業界関係者の皆様と交流を深めます。総合機械メーカーとして、最新の金属加工技術に対応する幅広い製品ラインアップを取り揃えて出展いたします。

工具研削盤の新製品「VGrind infinity linear」をお披露目するとともに、機械データの一元的な記録・処理・管理を可能にするデジタルプラットフォーム「VOLLMER Smart Hub」の世界をご紹介します。

また、ホール11・Stand F26にてレーザー加工機「VLaser 370」や、研削・放電加工を1台でこなす「VHybrid 260」も出展予定です。

さらに、グループ企業であるLoroch社およびultraTEC innovation社の機械も出展され、なかでもultraTEC社の新型機「A20C」が実現する革新的な自動化技術にご注目ください。

VOLLMER グループ CEO のラルフ・グロースハウザー（Ralf Großhauser）は次のように述べています。「EMOでは、当社が総合機械メーカーとして、工具や丸鋸・帯鋸の再研磨に対して、革新的な技術、そして何よりも“研ぎ澄まされた技術力”でどのように取り組んでいるかをご紹介したいと考えています。

私たちの理念は、お客様一人ひとりに最適なソリューションを提供することにあります。これは研磨技術だけでなく、幅広い技術とサービス全体に及びます。研削、放電、レーザー加工機に加え、サービス、オートメーション設定、デジタルサービスなどを自在に組み合わせ、お客様のニーズに合わせた提案を行っています。」

「VGrind infinity linear」 を初公開

VOLLMERの新型工具研削盤「VGrind infinity linear」は、2025年のハノーバー国際工作機械見本市（EMO 2025）で初披露されます。研削のスペシャリストであるVOLLMERが、このオールラウンダーな機械によって、顧客がいかに柔軟に回転工具を研削できるかを紹介します。

超硬合金、ハイス（HSS）、多結晶立方晶窒化ホウ素（PcBN）、セラミックなど、どのような切削材料であっても、「VGrind infinity linear」は直径0.2〜200mmの切削工具を、高精度・高速かつ省エネで加工することが可能です。

さらに、自動化技術とデジタルソリューションにより、この機械は無人での24時間稼働を実現。小ロットや特殊対応から量産体制にいたるまで、幅広いニーズに対応します。

レーザー加工、研削、放電加工による最高精度

VOLLMERのレーザー加工機「VLaser 370」もハノーバー見本市で展示されます。高度なキネマティクス、高効率の排気技術、優れたプロセス安定性を備えたVLaser 370は、複雑な調整や清掃を必要とせずに、数ヶ月間連続運転が可能です。この機械は、PCD（多結晶ダイヤモンド）、CVDダイヤモンド、PcBN（多結晶立方晶窒化ホウ素）などの極度に硬い切削工具の加工に最適で、オペレーターの介入なしに自動設定で24時間連続運転が可能です。

さらに、「VHybrid 260」も紹介されます。このマシンは、硬質合金とPCD工具の完全な研削と放電加工を可能にします。このマシンの基盤は、2つの垂直に配置されたスピンドルによる多面加工で、下部のスピンドルは研削と放電加工の両方に使用可能です。VHybrid 260は、Vpulse EDMジェネレーターを搭載し、直径0.45mm未満の極小マイクロツールでも、極めて高い精度、性能、表面品質を実現します。

IoT の世界への扉を開くデジタルサービス

今年のEMOにおけるVOLLMERのデジタル製品・サービスの注目ポイントは、VOLLMER機械のデータを一元的に記録・処理・管理できるプラットフォーム「VOLLMER Smart Hub」です。

この「Smart Hub」は、最新の生産現場に透明性と効率性をもたらし、AIチャットボットと連携することで、機械の稼働状況、生産した工具の数量、さらには部品の不足状況など、多彩な情報を提供します。

さらに、VOLLMERはデジタルソリューション「V@dison」や、保守・メンテナンス、サービス、トレーニング、ファイナンスに関する各種サービスも併せて紹介します。

VOLLMER のグループ会社も出展

VOLLMER は、自社の製品に加えて、グループ会社である Loroch 社および ultraTEC innovation 社の製品とサービスも紹介します。Loroch社は、メタルソーの全自動研磨機「KSC 560-B」を出展します。この機械は手作業を必要とせず、チップブレーカーの自動研磨も可能なコンプリート加工が特徴です。また、メタルソーや丸ナイフの刃先形状を高精度で測定できる測定器「TC 720」も展示予定です。

ultraTEC innovation社は、革新的な自動化システムを搭載した超音波バリ取り装置「A20 C」を紹介します。ハイス製タップや歯科用インプラントドリルなどの部品を大量に効率的にバリ取りでき、刃先を鋭利に保ちながらバリを除去可能です。特筆すべき点は、独自の機械構成により、複数の部品のバリ取りを同時に行うことができることです。